【構築経緯】
命中安定高火力範囲技は強い!ということで威力130命中100の範囲技であるブリザードランスを使える白バドレックスを採用。
Q:黒バドレックスのアストラルビットも命中安定高火力範囲技の要件を満たすのでは?
→A:アストラルビットよりもブリザードランスの方が威力が10高い。また、ゴースト技でありノーマルタイプに無効にされるアストラルビットと違い、氷タイプのブリザードランスは無効にされることはない。
Q:カイオーガの潮吹きも命中安定高火力範囲技の要件を満たすのでは?
→A:威力がHP依存である潮吹きとは異なり、ブリザードランスはいつでもどこでも威力が変わらない。
というのは建前でサブロムを買っていないのでバドレックスは白しかいないし、ダイマックスアドベンチャーを真面目にやっていなかったのでカイオーガを捕まえていなかったことが、黒バドレックス及びカイオーガ不採用の理由となる。
そして、白バドレックスは素早さが低いため、トリックルーム軸のパーティにするのが妥当だろうということで、トリックルームをメインに据える構築となった。
【個別解説】
白バドレックス@ラムの実
性格:勇敢
特性:人馬一体
実数値:207-238-170-x-151-49
努力値:252-252-0-x-4-0
S:最遅
耐久が高く火力も高いということから弱い要素がないためエースとして採用した。
技構成は命中安定高火力のブリザードランス、ブリザードランスの通らない炎タイプや鋼タイプに撃つための10万馬力、自身でもトリックルーム展開ができるようにするためにトリックルーム、ターン管理などがしやすく場に長く居座ることのできる守るとした。トリックルームについては白バドレックスから展開することは少なく、後述のミミッキュで展開したトリックルームが切れた後の2回目のトリックルームとして使用することが主であった。
持ち物はトリックルーム下の相手のモロバレルの前で無理矢理行動させたいためラムの実とした。防塵ゴーグルと違い、鬼火や熱湯による火傷にも怯えなくて良い点も高評価である。白いハーブも使ってみたが相手のガオガエンの威嚇+捨て台詞により白いハーブによる回復が間に合わないため不採用とした。
ミミッキュ@メンタルハーブ
性格:勇敢
特性:化けの皮
技:影打ち 鬼火 挑発 トリックルーム
実数値:162-156-100-x-126-90
努力値:252-252-0-x-4-0
S:最遅
優秀なトリックルーム要員について、白バドレックスと弱点が重なるポケモンが多い。そのため白バドレックスに強いポケモンの前でもトリックルームを展開することができるように化けの皮を持つミミッキュを採用した。
技は、トリックルームは確定とし、黒バドレックスの上から弱点を突きたいため影打ち、こちらの白バドレックスで迅速に処理できないザシアンや相手の白バドレックスの火力を削ぐための鬼火、コジョンドなどのワイドガードやナットレイの鉄壁を止めたいため挑発を採用した。しかし、すぐに置物になるのでおそらくじゃれつくを採用する方が良い。
持ち物は確実にトリックルームを張りたいためメンタルハーブとした。
ガオガエン@オボンの実
性格:慎重
特性:威嚇
実数値:202-135-111-90-156-80
努力値:252-0-4-0-252-0
とても強いポケモン。特に書くこともない。なお、バークアウトよりはDDラリアットの方が良かった気がしなくもないが、ゼルネアスを誤魔化したりするのにはバークアウトの方が有用だろうか。
ゴリランダー@突撃チョッキ
性格:勇敢
特性:グラスメイカー
技:グラススライダー 10万馬力 蜻蛉返り 猫騙し
実数値:207-194-110-x-91-94
努力値:252-252-0-x-4-0
S:V
技構成は強力な先制技となるグラススライダー、ザシアンやガオガエンに少しでも打点を持つための10万馬力、トリックルーム展開に必須な蜻蛉返りと猫騙しとした。ただし、カイオーガ+アマージョに対してウッドハンマーやドラムアタックがあった方が相当楽になるので、応相談といった形である。
突撃チョッキは、カイオーガの潮吹きや黒バドレックスのアストラルビットの前でも蜻蛉返りでトリックルーム展開ができるので便利であった。
Sはカプ・レヒレやイエッサンと初手で対面した時にフィールドをとりたいため遅くしたい一方、ガオガエンと初手で対面した時に上から猫騙しが打てるように最遅は避け、性格下降補正をかけるのみとした。
トリトドン@達人の帯
性格:冷静
特性:呼び水
技:大地の力 熱湯 欠伸 守る
実数値:205-x-102-158-102-53
努力値:148-0-108-252-0-0
S:V
炎タイプに勝てない問題を全部押し付けた枠。誰もエンテイに勝てなかったため、エンテイに強そうなトリトドンに白羽の矢が立った。白バドレックスが不利をとるポケモンに対してかなり強く出ることができる。
技構成は、エンテイやガオガエンを処理するための大地の力、大地の力で弱点を突けないウルガモスに撃つための熱湯、パーティ相性的に誰も勝てないゼルネアスを誤魔化すための欠伸、とりあえず守るとした。
冷凍ビームについて、氷技は白バドレックスのブリザードランスで間に合っており、また、トリトドンには草タイプの隣に出てくる白バドレックスの苦手なポケモンを倒すことが求められることから不採用とした。
草タイプであるゴリランダーとアマージョが環境に跋扈しているが、彼らは草技がトリトドンに4倍で通ることを知らないので、彼らの前でも強気に動かそう。
Sについては、トリックルーム下で白バドレックスより後に動きたいため最遅とはしなかった。
持ち物の達人の帯は、無振りエンテイに大地の力が確定一発となるため採用した。
ガラルファイヤー@ウイの実
性格:穏やか
特性:逆上
実数値:197-x-110-120-193-112
努力値:252-0-0-0-244-12
誰も悪ウーラオスに勝てないのでとりあえず入れた。たまに当たるルナアーラにもガラルファイヤー以外誰も勝てないのでなんとかしてもらった(勝てないポケモンが多すぎる。欠陥構築か?)。
耐久に振れば火力がない。火力に振れば耐久がない。というわけで別に火力を求めているわけでもないので、耐久を取った。そのため技構成として、燃え上がる怒りは採用せずにバークアウトを撃つ事に従事してもらった。その他の技について、エアスラッシュはウーラオスの処理のために必要、びっくりするくらいに火力がないので、誤魔化すためにイカサマを選んだ。
小型イベルタルだと思えば、まあ悪くないくらいの性能だと思う。
【選出】
以下は主な選出例であり、必ずこの選出をしたわけではない。
・対ザシアン軸
後発白バドレックス+トリトドン
トリックルームを張ることよりも、ザシアンに鬼火を入れる方を優先したい。
・対カイオーガ軸及び黒バドレックス軸
先発ミミッキュ+ゴリランダー
後発白バドレックス+トリトドン
対カイオーガについて、グラススライダー警戒でアマージョが裏から出てくるのでグラススライダーを撃ってはいけない。なお、相手がカイオーガ+アマージョという先発にしてきた場合はもうかなり諦めないといけない。
対黒バドレックス軸について、初ターンに影打ちとグラススライダーを黒バドレックスに重ねて倒しに行くことが多かった。しかし、順位が上がるにつれてこれがなかなか通らなくなってしまった。
・対白バドレックス軸
後発白バドレックス+ゴリランダーorガオガエン
トリックルームはせずに、ミミッキュで鬼火を撒きながら、トリトドンで削り、こちらの白バドレックスのブリザードランス圏内に入れたい。
・対ゼルネアス軸
後発白バドレックス+ゴリランダー
最も選出が決まらなかった相手。構築相性的にかなり不利なのでトリトドンの欠伸でなんとかするしかない。
【雑感】
ガラルに来てから自己最高最終順位の300位。300位が最高というのもなんとも悲しいが、まあしょうがない。司法試験なら300位は優秀といえるため前向きにいこう。