【構築経緯】
ボーマンダの地均し!→メタグロスに効果抜群だ!→メタグロスの弱点保険!
以上はアローラダブルで猛威を奮った構築の一つである。8世代ではここにメタグロスのダイマックスが加わり耐久力まで上がるのだから強いはずに決まっている。そう思いマンダグロスから構築を組み始めた。
しかしボーマンダが弱かった。その理由の一つはZ技の削除である。ボーマンダを物理型にすればメタグロスに対して地均しが思った以上にダメージを与えてしまう。特殊型にすれば、その心配はなくなるが、メインウェポンが流星群や暴風など命中不安の技のみになってしまう。ダイマックスすれば命中不安の心配はなくなるが、ダイマックス権はメタグロスに切りたいからこれはできない。この点7世代で有れば飛行Zなどでカバーできていた。また、負けん気ボルトロスがそれはそれはキツかった。冠環境開始直後は負けん気ボルトロスが多かったように思う。ボーマンダは威嚇でボルトロスのパワーを上げてしまう。ボルトロスはボーマンダよりも速く、地均しをする前にボーマンダが倒されてしまう恐れもある。かといって自信過剰での採用は同時に物理型での採用となってしまい、先の理由と矛盾する。これを解決するには特殊型の死に特性とするしかない。
以上のような理由からボーマンダが構築から外れることになった。そこでボルトロスに強く、メタグロスに大きなダメージを与えず、地均しを使えるポケモンを探した。ここで発見したのがマッギョであった。マッギョは電気地面タイプでボルトロスの電気技を受けず、飛行技も半減で受けることができる。また、マッギョは物理防御は高くボルトロスの格闘技も容易に耐えることができる。よって、マッギョを構築に組み込むことに決めた。
しかしまたここで問題が発生する。マッギョが地均しを打つタイミングがないのである。当然マッギョはメタグロスよりも遅い。したがって、メタグロスに地均しを入れるので有れば、メタグロスが1ターンフリーになってしまう。そこでマッギョの技を眺めていたところ不意打ちを覚えることがわかった。これによりメタグロスの上から弱点保険を起動させることができるようになった。
【個別解説】
メタグロス@弱点保険
性格:慎重
特性:クリアボディ
技:アイアンヘッド 地団駄 雷パンチ 守る
実数値:187-156-150-x-156-90
努力値:252-4-0-0-252-0
本日構築のエース。弱点保険で火力を、ダイスチルとダイアースで耐久を上げることで強固な要塞となる。したがって、構築コンセプトから持ち物は弱点保険で確定。技構成はタイプ一致のアイアンヘッド、鋼技が通らない対鋼、炎の技として地団駄、大切に扱うための守る。最後の一枠は冷凍パンチが入っていることが多いように思う。しかし、構築単位で水技を半減以下で受けることのできるポケモンがいない、誰もテッカグヤに勝てないということで、電気打点を優先して雷パンチとした。
また、特防に特化したメタグロスはガラルファイヤーに対して不利を取らない点で非常に評価できる。
ランドロス@突撃チョッキ
性格:陽気
特性:威嚇
技:地震 岩雪崩 蜻蛉返り 空を飛ぶ
実数値:165-197-110-x-100-157
努力値:4-252-0-0-0-252
後述のようにマッギョに地面打点がないため、地面枠として採用することになった。メタグロスに続くダイマックス枠である。
ダイジェットで上をとってダイアースで固めていくことをメインにしていた。
持ち物は相手の雨や晴れの前で無理やり動くために突撃チョッキとした。
トゲキッス@ピントレンズ
性格:図太い
特性:強運
技:マジカルシャイン エアスラッシュ 火炎放射 この指止まれ
実数値:191-x-161-140-135-102
努力値:244-0-252-0-0-12
耐久力の上がったメタグロスを容易に突破してくるのが悪ウーラオスである。そこでメタグロスを悪ウーラオスから守れるかつ悪ウーラオスに打点のあるポケモンが必要となった。トゲキッスはこの指止まれと、飛行打点・フェアリー打点でこの点をクリアできる。また、トゲキッスはメタグロスの弱点のうち、悪と地面に対して強く出ることができ、逆にトゲキッスの弱点のうち氷や鋼技に対してはメタグロスが強く出ることができるため非常に相性が良いと思う。
前回記事からの流用であるため特に技構成等にこれといった理由があるわけではない。
マッギョ@フィラの実
性格:図太い
特性:静電気
技:イカサマ 不意打ち 怪電波 欠伸
実数値:216-63-149-x-120-52
努力値:252-0-252-0-4-0
HB:A特化@奇跡の種ゴリランダーのグラススライダーを確定耐え&確定木の実圏内
A:逆V
本当にこの枠はこいつでよかったのか未だに疑問に思っている。弱くはないのだが、強いというわけでもない。しかし他に適役も思いつかず結局ここに落ち着いた。
メタグロスの弱点保険始動として不意打ち、相手のダイマックスを流すことのできる欠伸までは確定。また、ミストフィールドなどにより欠伸が疎外される場合にも、ファイヤーやサンダーなどの特殊ダイマックス枠を流せるようになるため怪電波を採用した。最後のひと枠はイカサマ、大地の力、10万ボルトで要検討。メタグロスに冷凍パンチがないため、ドラパルトやボルトロス、メタグロスの処理を早急にしたく、今回はイカサマを採用した。大地の力であればガオガエン、10万ボルトであればカプ・レヒレなどに打点を持つことができる。
レジエレキ@気合いの襷
性格:控えめ
特性:トランジスタ
技:10万ボルト ボルトチェンジ エレキネット 光の壁
実数値:155-x-70-167-71-252
努力値:0-0-0-252-4-252
パーティ全体として高速のポケモンがいないため、また、相手の水タイプを迅速に処理するために採用した。性格については、もともとが速すぎるので臆病ではなく火力を重視して控えめとした。レジエレキは上から圧力をかけることができる点が強みであると思っている。そのため、行動回数を複数回確保してできるだけ長く圧力をかけたい。そのため持ち物は気合いの襷とした。また、気合いの襷を持つことでレジエレキを倒して縛りを解除しようという動きに対して滅法強くなる。
技構成は、メインウェポンとして10万ボルト、メインウェポンかつ相手の素早さを下げることで上からの圧力をかけやすくなるエレキネット、トリックルーム盤面を作るためのボルトチェンジ、雨パーティやレイスポス軸がこちらに対して通りが良いためにある程度牽制できる光の壁とした。
ポリゴン2@進化の輝石
性格:控えめ
特性:ダウンロード
技:トライアタック 冷凍ビーム 自己再生 トリックルーム
実数値:191-x-110-141-145-72
努力値:244-0-0-28-236-0
HD:C特化@木炭コータスのダブルダメージ晴れ噴火確定2耐え
S:個体値14
ここまででメタグロスが中速であるためトリックルーム役が欲しい、ゴースト技のが一貫している、誰もマンムーに勝てない、ということで採用した。
トリックルームは確定。自己再生もトリックルーム盤面を整えるために欲しい。残りの二枠の攻撃技をタイプ一致のトライアタックとランドロスやファイヤーなど飛行タイプの処理のために冷凍ビームとした。シャドーボールがないため結局レイスポスの処理速度が上がらず、またら相手のメタグロスに有効打点がないため、シャドーボールを採用した方が良かったかもしれない。
なお素早さ個体値について、ポケモンgoからの輸送個体をそのまま使用していたから以外の理由はない。
【選出】
・基本選出
トゲキッスかランドロスかの選択について、結局はウーラオスを重く見るか威嚇が欲しいかである。
・対エルテラ、対レイスポス軸
先発レジエレキ+ランドロス
後発メタグロス+@1
エレキネット+ダイジェットをエルフーン方向に打つことで相手はテラキオンを叩くことが出来なくなる。追い風から入られたとしてもs+1レジエレキは上からエレキネットを打つことができるためあまり問題ない。
レイスポス軸も同じように対処するが、レイスポスがランドロスに鬼火を撃ってきたら諦めよう。
・対雨
先発レジエレキ+ランドロス
後発ポリゴン2+@1
エレキネット+ダイジェットでキングドラとの素早さ関係を逆転してなんとかするしかない。
【雑感】
S14で1850くらいまでは辿り着けた。その後なんとか1900には乗せようと、期末試験の前日に思いっきりやったが、思いっきり負けたので、もうどうしようもない。結果を残せなかったパーティであるが、長く使ったので記事として残そうかと思う。
なお、期末試験にも負けた。誰か多数当事者訴訟について教えてください。