【構築経緯】
ダブルバトル界隈では威嚇を持つガオガエンとランドロスの数が非常に多い。そこでエースに据えるポケモンは物理より、特殊の方が良いと考えられる。さらに、その二匹に強く出ることのできるポケモンを考えると、水タイプのポケモンを採用することが最適解であろうと感じた。特殊の水ポケモンではカプ・レヒレの使用率が高いが、水打点として考えるときに、拘り眼鏡を持つか瞑想を積むかをしないと火力が物足りない。加えて、カプ・レヒレのメインウェポンとなる濁流とハイドロポンプは命中に不安がある。その二点を解消できるポケモンがアシレーヌである。アシレーヌはC種族値126と申し分なく、ハイパーボイスによる命中安定範囲攻撃が可能となる。よってアシレーヌを軸に相性の良いと考えたポケモンでパーティを組んだ。以下、採用順に解説。
【個別解説】
アシレーヌ@イアの実
性格:冷静
特性:潤いボイス
実数値:187-x-94-195-137-58(最遅)
努力値:252-0-0-252-4-0
本構築のエースとして採用したポケモン。前述したように殆どの構築に採用される、ガオガエンとランドロスに強く出ることができるということは非常に大きい。技構成は採用理由のハイパーボイス、主に対ドラゴンとしてのムーンフォース、トリトドンがパーティ単位で重すぎること、カプ・レヒレに少しでも大きな打点を持ちたいことからエナジーボール、汎用枠の守るとした。持ち物は場持ちの良さを高めるための半分回復木の実。とりあえず、めちゃくちゃ強かった。なんかトリル下手助けハイパーボイスするだけでゲームが終わる。
性格:控えめ
特性:浮遊
実数値:227-x-140-127-151-115
努力値:252-0-0-252-4-0
アシレーヌの素早さを考えると、どう考えてもトリックルームのルートをとるべきである(異論は認める)のでトリックルーム始動役として採用。さらに攻撃面でもアシレーヌとの補完に優れる。アシレーヌが白目向いてひっくり返るポケモンの一匹にモロバレルが存在する。そのモロバレルに打点を持てるトリックルーム要員が欲しかったため、この役をクレセリアに任せることとした。挑発を掻い潜りたいことや、モロバレルをワンパンしたいことからアイテムはエスパーZ。やる事がなくなればとりあえず手助けでもしておけばいいので、半分回復木の実は不要。ガオガエンの叩き落とすの威力を抑えられるという副産物も大きかった。というよりも、Z技はカプ・コケコが打つ場合が極めて多かったため、副産物が生き倒した。技構成は採用理由のトリックルーム、Z技の下敷きになるサイコキネシス、アシレーヌの火力を少しでも上げたいこと、後述のカプ・コケコとのシナジーのため手助け、最悪、トリックルーム以外でも戦えるようにするため凍える風とした。凍える風はラランテスに打てば、トリックルーム下でアシレーヌがラランテスの上を取れるためラランテスを見たら凍える風を打ってしまおう。
カプ・コケコ@電気Z
性格:臆病
特性:エレキメイカー
実数値:145-x-105-147-96-200
努力値:0-0-0-252-4-252
アシレーヌの苦手なポケモンにめっぽう強い素晴らしいポケモン。アシレーヌがこれまた白目をむいて失神するポケモンとして電気タイプのポケモンが名を連ねる。特に環境にカプ・コケコとサンダーが多い。そんな二匹をワンパンしたい!という事で、手助け電気Zでそれが実現できるこのポケモンの採用に至った。加えて、エレキメイカーで相手のモロバレルのキノコの胞子を無効化できる。やはり素晴らしい。ランドロスのスカーフ判定もできる。うーん、神かな?技構成は特筆することもないが、目覚めるパワー氷が欲しい場面がややあったので改善の余地はあるかもしれない。
ガオガエン@突撃チョッキ
性格:意地っ張り
特性:威嚇
実数値:202-183-110-x-111-80
努力値:252-252-0-0-4-0
アシレーヌは非常に物理耐久が低い。さらにナットレイを見たら白目向いて昇天してしまうので威嚇枠兼炎枠として採用。トリックルームアタッカーの役割も兼ねるので、攻撃に全振り。そのため突撃チョッキを持たせて耐久を確保した。技構成は対草打点のフレアドライブ、持ち物確認と対エスパー打点のための叩き落とす、対バンギラス、ツンデツンデ、ガオガエン打点の蹴手繰り、トリックルーム始動サポートの猫騙しとした。メガバンギラスの岩技を耐えて蹴手繰りで返り討ちしたり、カプ・テテフの格闘Zを耐えたり、最強ポケモンであった。あと、蜻蛉返りが凄く欲しかった。
性格:冷静
特性:猛火→日照り
技:熱風 火炎放射 ソーラービーム 守る
実数値:185-x-117-157-105-94→185-x-117-212-135-94(最遅)
努力値:252-0-148-108-0-0
HB:意地っ張りランドロスダブルダメージ岩雪崩耐え
アシレーヌが刺さっていない場合のサブエースとして採用したポケモン。とはいえ、アシレーヌが刺さらない構築はかなり少ないと感じた。ラッキー系統や霰パーティ、再戦時など限られた場面でしか選出しなかった。範囲攻撃となるメインウェポンが命中不安の熱風であるからアシレーヌより安定性に劣り、見せポケモンとして使う事になっていた。技構成は範囲技の熱風、命中安定の火炎放射、対トリトドン打点のソーラービーム、汎用枠の守る。
モロバレル@ウイの実
性格:呑気
特性:再生力
技:ヘドロ爆弾 キノコの胞子 怒りの粉 守る
実数値:221-x-134-105-101-31(最遅)
努力値:252-0-252-0-4-0
見せポケ。驚異の選出回数ゼロ。一応、採用理由。アシレーヌとリザードンに飛んでくる電気技を吸うため。
【選出】
基本選出
先発カプ・コケコ+クレセリア
殆どの構築に対してこの選出を使用した。初手でカプ・コケコ同士がかち合ったら、迷わず手助け電気Zでカプ・コケコを落とす。初手でスカーフランドロスとかち合ったら、どうせクレセリア方向に蜻蛉返りなので、やはり刺さりそうな方向に手助け電気Zを打つ。あとは、トリックルームを打って、アシレーヌで手助けハイパーボイスでもしておけば勝てる。
対メレラキ、ツボラキ
後発カプ・コケコ+クレセリア
パーティに挑発などの妨害技持ちがいないため、晴れ火炎放射と晴れフレドラで圧力をかけ続けていかないと、やりたい放題される。ラッキーが小さくなってきたら、日頃の行いを振り返りましょう。
対霰・再戦時など
先発カプ・コケコ+クレセリア
極めてレアケースだったが、霰パーティと再戦時(アシレーヌがぶっ刺さっている場合を除く)、あとなんか相手パーティに草タイプがめっちゃいる時にこの選出をした。初手の動きはアシレーヌ選出と同じでいい。あとは熱風を当てるところから始めましょう。
【雑感】
WCSレートやるかぁ。